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  • 『作業所の未来を地方から切り開く 静岡フォーラム2023』を開催しました

令和5年3月11日(土)に『作業所の未来を地方から切り開く静岡フォーラム2023 ~「あたりまえのくらし」を支えるしくみとは~ 』をオンラインで開催しました。

午前中は全国手をつなぐ育成会連合会 専務理事 田中正博 氏 をお招きし、「国連障害者権利条約初回対日審査総括所見と改正障害者総合支援法」と題しご講演いただきました。

まず、障害者権利条約の対日審査について批准背景から世界と日本の状況の違いを細かく説明いただいた上で、世界からみた障害者施策の遅れや問題点について、総括所見を基に育成会連合会の立場からお話しいただきました。私たちの意識や常識を改める必要を強く感じる講演でした。 

午後は、厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 就労支援専門官 大工智彦 氏をお招きし、昨年改正案が成立した総合支援法について、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の等の一部を改正する法律について」という事で、ご説明いただきました。

各改正点の施行時期が異なるため、現時点での想定という内容もありましたが、実際にどの様になるのか確認する事が出来ました。 

その後、「住み慣れた地域での生活を支えるために ~「あたりまえのくらし」を支えるしくみとは~」と題してシンポジウムを開催しました。社会福祉法人Mネット東遠 平野潔 氏、社会福祉法人みどりの樹 海野洋一郎 氏、NPO法人ひまわり事業団 杉山元太 氏の3名のスンポジストに加え、オブザーバーとして田中専務理事と大工専門官にもご登壇いただき、当会顧問 高木誠一 氏に進行を努めていただきました。

シンポジウムでは、各シンポジストから総合支援法の改正点のなかでも就労系を中心にお考えを伺った上で、意見交換を行いました。就労アセスメント(就労選択支援)について実例を踏まえた話があったり、疑問を投げかけたり、悩む事について話をしたりと、それぞれの立場で異なる視点があり大変興味深い内容でした。オブザーバーからもご意見を頂き、今後の事業者と障害者を取り巻く状況について考えさせられる研修となりました。 

最後に、年度末の忙しいなかご参加いただいた約90名の皆さま、ご参加ありがとうございました。 

情報管理委員会 委員長
ふくろう 山田龍宏 

当日の様子